搾乳するのは正直めんどくさいです。少しでも手間を省いたり時間を短縮するためにできること、搾乳の方法や必要なもの、所要時間など搾乳にまつわるすべてを紹介します。
本記事ではアメリカで人気のあるMedelaの電動搾乳機(両胸同時)をベースに説明していますが、他の機種・手動タイプを使用する場合でもヒントになることはあります(その方はこちらから “生活の質をあげるためのオススメ・コツ” へ)。
前回、直接授乳がうまくいかず奮闘したときのことを別記事で紹介しました。
本記事では、
- 母乳をあげたくても私のように直接授乳がうまくいかなかった人
- 赤ちゃんがNICUにいる人
- 仕事復帰した人
など搾乳が必要な人に、搾乳の基本とお役立ち方法をお届けしたいと思います。
※本記事は個人の経験に基づくものです。医師や助産師の指示に従ってください。
Disclosure: 記事中の一部リンクにアフィリエイトリンクが含まれます。詳しくはこちらをお読みください。
- 搾乳だけだと母乳量は減っていく?
- 電動搾乳機のメリット
- 電動搾乳機のデメリット
- 【保存版】搾乳に必要なものリスト
- 搾乳機の使用方法
- 所用時間
- 搾乳セットのお手入れ方法
- 生活の質をあげるためのオススメ・コツ
- 搾乳中の時間の過ごし方
- トラブルシューティング
搾乳だけだと母乳量は減っていく?
私の経験談になりますが、私は効率よく搾乳できていました。母乳量はむしろ搾乳だけの時の方が直接授乳のときよりも多く維持できていたようです。使用する搾乳機や個人差はあると思いますが、参考までに。
電動搾乳機のメリット
- 出力が調整できて、両胸同時に効率よく搾乳できる
- 両手が自由に使える(搾乳ブラを購入する必要あり)
- 搾乳中に眠れる
私はその後に起きた授乳トラブルでも搾乳機がとても役に立ちました。トラブルに関する記事はこちら↓↓↓
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電動搾乳機のデメリット
- 電源がある場所が必要
- 持ち運びするには重い
- 搾乳に必要なものを忘れるとできない
【保存版】搾乳に必要なものリスト
絶対に必要なもの
1. 搾乳機本体(コード、電源を含む)
2. 搾乳カップ(私は周りがシリコンになっているタイプだと赤くなりませんでした!)
3. コネクター
4. パーツおよびメンブレン
5. Medelaのボトル
6. Medelaのボトルキャップもしくは保存用哺乳瓶
【購入時の注意】2~4は一体型のものも売っていて、それだと搾乳カップが取り外せず搾乳ブラが使えない(搾乳中ずっと両手で持っていることになる)。
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【参考】日本版の商品リンクも以下に貼り付けました↓↓↓
あった方が良いもの
7. 搾乳ブラ
8. ティッシュ
9. 水を含ませたコットン(スクリューキャップの容器が便利)
10. 搾乳に必要なものを収容する入れ物
8と9はウエットティッシュでも代用可(私はにおいが苦手だったので使用しませんでした)
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おまけのお役立ち情報
11. Medelaのボトルに取り付けられる乳首
※Similacの液体ボトル用乳首がMedelaのボトルにフィットするので(公式情報ではありませんが、漏れたことはありません)、専用の乳首を購入しなくても搾乳したそのボトルのまま与えられます。キャップはありませんが…
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商品リンクを掲載しましたが、2. 搾乳カップ、7. 搾乳ブラ はサイズがあるので注意してください。
搾乳機の使用方法
- 本体を電源に接続し、本体から伸びるチューブをセットしておきます
- 搾乳ブラの上のホックを留め、搾乳カップを胸にセットし、搾乳ブラのチャックを閉めます
- コネクター、パーツ、メンブレン、ボトルを組み立て、搾乳カップに取り付けます
- チューブを左右のコネクターに接続します
- 本体のつまみをひねると電源が入ります
- つまみを回して強弱を調整します
最初は一番弱くても痛かったですが、慣れてきたら出力を上げます。痛みを感じない程度に出力を上げた方が効果的です。最初の2分間は小刻みに、その後は少しゆっくりのペースになります(赤ちゃんの吸い方に似せているようです)。 - 15~20分搾乳します
産後すぐは母乳が全く出なくても約20分は続け、時間がきたら止めます。最初は一滴でも出ていればシリンジで採取し、赤ちゃんの口に入れて舐めてもらいます。ちゃんと続けていれば、そのうちカップに溜まるくらいに、次はボトルに溜まるくらいにと量が増えていきますので頑張りましょう!! - すべて取り外し、搾乳した母乳を保存もしくは授乳します
- 乳房はティッシュと水を含ませたコットン、もしくはウエットティッシュで拭きます
所用時間
搾乳時間が15~20分なので、慣れていても準備から後片付けまで全部で20~30分はかかってしまいます。
搾乳セットのお手入れ方法
使用後にはすべてのパーツを洗剤で洗い、1日に1回煮沸消毒をします。細かいパーツが多いのでボトルブラシや乳首ブラシを使用しました。
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生活の質をあげるためのオススメ・コツ
搾乳セットは2~3セット用意する
とくに最初は2~3時間おきに搾乳する必要があります。搾乳が終わって片付けたり洗い物をしたり赤ちゃんのお世話したりしてるとすぐにまた次の搾乳の時間になってしまいます。また夜中に何回か起きないといけないので洗い物の回数はなるべく減らしたいところです。
煮沸消毒は電子レンジでできるものがおすすめ
哺乳瓶はPhilipsのAventのメーカーを使用していましたが、別にAventの哺乳瓶以外もこの電子レンジ消毒用ケースが使用可能です。下の部分に水を入れて電子レンジで2分で完了です(1200W以上)。哺乳瓶、搾乳セット等すべてこれを使用するようになってから格段に生活の質があがりました。もっと早く購入すれば良かったと後悔してます。
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食洗機を使用する
スポンジやブラシで洗うよりはるかに綺麗になります。細かいパーツが多いのでカゴに入れて洗浄した方が良いです。最初はカゴを使用せずに落下させてしまい、一部が溶けて使えなくなってしまいました…哺乳瓶の乳首もうまくフィットしますし、その後も離乳食のスプーンを入れたり何かと使えるので購入をおすすめします。
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搾乳中の時間の過ごし方
搾乳中は両手があくので仕事ができますが、それだと搾乳量が減ってしまいます。赤ちゃんの写真や動画をみながら搾乳するのがおすすめです。
トラブルシューティング
搾乳カップから漏れる
私の場合は決まって右側から漏れやすかったです。姿勢は後ろにクッションを置くなどして前傾気味に。搾乳カップと搾乳ブラのサイズを再度確認しましょう。
胸の張りがとれない
初期は乳房の一部が張って痛いことがよくありました。日本では桶谷式などのマッサージを受けることができるようですが、私が通っていたアメリカの病院は気軽に行けるものでもないし、よほど重症でなければ何もしてくれません。張りが軽いうちであれば自分で解決できるに越したことはありません。赤ちゃんに吸ってもらえる場合は解決しやすいようですが、私はそれができなかったので何とか対処しました。
マッサージ方法などいろいろ調べましたが、効果的だったのは
- まず乳首の先にできた白い塊があり、引っ張っても痛くない場合はピンセットで取る
- 乳房を無理やり押しても痛いし出ないので、まずは乳首の先端から、そして徐々に外側へと範囲を広げマッサージする
- 透明な液体が何度か出るようになってきたら、詰まっている側の胸に搾乳セットを当て、詰まっている場所をやさしく押しながら出力を強めにして噴出を促す(使わない方のチューブは手で押さえるなどしておくと片側だけでも使用可能)
- それでも出なかったら諦め、次の搾乳のタイミングで同じことを繰り返す
この方法で1~2日以内には解決しました。イメージとしては乳房の外側から押し出すのではなく、乳首の先端から徐々に詰まりを解消していくイメージです。
ときには隣で夫が哺乳瓶で授乳しながら横で搾乳ということも。シュールですがまあ慣れます。搾乳は大変ですが、なんとか乗り切りましょう!