赤ちゃんが寝返りを始めると心配になる “柵に足がはさまる&頭を叩きつける” 問題。でもベビーガードの使用は推奨されていません!安全な睡眠のポイントは、「ベビーベッドには何も置かないこと」と「ベビーベッドに手を加えないこと」です。
以前、赤ちゃんの安全な睡眠に関する総まとめを記事にしました。
そちらも絶対確認して欲しいのですが、今回は「ベビーベッドに足がはさまってしまうのと頭を叩きつけてしまうのをどうしたらいいのか」に焦点を絞りたいと思います。
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寝返りを始めた赤ちゃんの睡眠
ぼっちゃんは5ヶ月で寝返りを始めました。急に寝返りをするようになってからごろごろが止まりません。寝ている間もごろごろします。寝返りを始めてすぐの頃は、寝返り返り、つまりうつ伏せから仰向けがうまくできなかったため、寝ている間も気が気じゃありませんでした。自分でうつ伏せになっては泣く、足が柵にはさまって動けなくて泣く、元に戻してあげる、頭をがんがん叩きつける音で起こされる、の繰り返しで夜は疲れました。
この時はベビーモニターが手放せませんでした。
ベッドガードの使用は推奨されていない
そんなときに「足が柵から出たり頭をぶつけたりしないようにベッドガードをしてあげよう」というのが頭をよぎるかもしれません。ですがAmerican Academy of Pediatrics(米国小児科学会)による安全な睡眠のガイドラインでは、ベビーガードの使用は推奨できないと明記されています!(こちらの記事の項目5参照)
考えられるリスク
赤ちゃんがベビーガードにトラップされて窒息する可能性があります。呼吸ができると謳っているベビーガードであっても、もし赤ちゃんがトラップされて思うように動けなくなったら、首の角度がおかしくなって呼吸ができなくなったり口や鼻が塞がれても自分で動くことができず窒息したりする危険性があります。赤ちゃんは想定外の動きをします。
基本的に、ベビーベッドにブランケットやぬいぐるみなど何かを入れたり、ベッドフレームなどに手を加えたりすることは、赤ちゃんの死亡リスクを高めます。
ベビーガードは商品としてたくさん売られていますし、手作りのベッドガードを紹介しているのも目にします。ですが、「商品が売られている=安全」ではありません!私も友人からベッドガードを譲り受けていましたが、安全な睡眠に関する勉強をしたので使用しませんでした。
その他使用が推奨できないもの
ベッドガードと同様に、頭を高くするような傾斜をつけるマットレス・枕・寝返り防止用のパッドなども窒息やSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがあるため使用は推奨されていません。安全の基準を通過した商品であっても、SIDSのリスクを減少させると証明されているものはありません。
足がはさまっても頭を叩きつけても心配ない
そもそも赤ちゃんも何度か足がはさまれば自分で抜くことができるよう学習します。ぼっちゃんは1週間くらいで足がはさまって泣くことはなくなりました。ベッドガードは不要です。
また自分で足をはさんで骨折するということはないようです。骨折するとしたら、赤ちゃんの足がはさまっているのに気がつかず、親が勢いよく抱き起こしてしまったときだそうです。夜中は暗くて親も寝ぼけがちなのでそれだけは気をつけてあげたいですね。
頭を叩きつけることに関しては心配ないそうです。これも学習してベッドの大きさを把握するようになるのでやらなくなります。ぼっちゃんはあまりにもたくさん頭を叩きつけるので思わず小児科医に確認してしまいました。「そうだよね(笑)、心配ないよ。でもベビーガードは使わないでね!」と念を押されました。
対策
できる対策は、米国小児科学会が提示するガイドラインを守り、安全な睡眠環境を整えることのみです。「柵に足がはさまる・頭を叩きつける」ことに関して特別なことはする必要がありません。新しい基準に従って製造された安全なクリブ(ベビーベッド)は、頭がはさまり窒息するようなことはないので、むしろ何もしてはいけません。
我が家のぼっちゃんもそうでしたが、数日〜数週間でちゃんと学習し、足が挟まって抜けなくなったり頭をガンガンと叩きつけることはなくなります。
それでも何かしたい
スリープサックを使用する
このためにわざわざ対策したわけではありませんが、ぼっちゃんは、寝返りを始めてからでも安全に使用できるSleepingBabyのZipadee Zipというスリープサックを使用しています。アメリカで人気な商品のひとつです。これで摩擦が減るので、足や腕がはさまっても自分で簡単に抜けます。
以下リンク↓↓↓
リンク先はぼっちゃんが実際に4ヶ月のときから使用しているものです。バラ柄が女の子には人気のようです。
生後8週前後〜2歳くらいまで使えるおすすめのスリープサックをこちらで詳しく紹介しています↓
Pack'n Play(パッキンプレイ)を使用する
こちらも安全に使用できます。このタイプは柵がなく、もともとメッシュになっているので足が挟まることも頭をガンガンぶつけることもありません。ぼっちゃんも保育園(デイケア)ではこちらを使用しています。簡単に折り畳めるので旅行先などでも使用できて非常に便利です。外に遊びに行った時にこの中で遊ばせることもできます(嫌がらないうちは…)。
※パッキンプレイの上部に乳幼児用の小さいベッドが付属している商品もあるのですが、そちらは安全ではないので使用しないでください。リコールの対象にもなっています(https://recalls.gracobaby.com/)。
最後に
ベッドガードを使おうと考えるのも赤ちゃんのことを大事に思っている証拠。ベッドガードの使用は個人の自由ですが、上記の理由からお勧めはしません。商品を売っている企業は乳幼児の安全な睡眠に関するガイドラインを知っているはずじゃないの!?と思いますが…まあ売れますからね。自分たちが警戒するしかないですね。
大事なことなので2回言いますが、安全な睡眠のポイントは「ベビーベッドには何も置かないこと」と「ベビーベッドに手を加えないこと」です。安全な睡眠に関する記事はこちら。