アメリカは日本と違って保育園(デイケア)探すのは楽よ~。なんてママ友から話を聞いていたので完全に油断していました!!
本記事ではアメリカでデイケアを探している方、アメリカでの産休育休と保活事情に興味のある方に私の経験をシェアしたいと思います。
アメリカの保育園
州によって多少異なるようですが、
- Infants and Toddlers (生後6週間~3歳まで)
- Preschool(3歳)
- Pre-Kindergarten(4歳)
- Kindergarten(5歳)
- 小学校〜
と年齢や発育ごとにわかれており、小学校に入るまでをデイケアもしくはチャイルドケアと言います。
ママ友が言っていたのは日本での幼稚園に相当するPreschoolのクラスのことで、保育園に相当するInfants and Toddlersのクラスは全く話が別でした。
自己紹介が遅れました。
2019年9月にアメリカで男児(ぼっちゃん)を出産し、子育てをしながら夫婦ともにポスドク(研究者)をしています、ぼっちゃんママです。
アメリカの産休育休事情
日本では産休育休を取ることが多いと思いますが、アメリカでは多くの人が産休後すぐに職場復帰します。
私が所属している大学では産前産後通して8週間は給料の全額をもらえますが、育休は完全無給です!!!
アメリカと違って日本はその辺のサポートがしっかりしていますね。その制度がうまく機能していないところもたくさんありますが。。
アメリカに来る前に勤めていた日本の大学では、「育休は1年間取得できるけど…ね!!!(周りに迷惑がかかるし、普通そんなに取らないよね?)」なんて言われました。女性は少なかったですし、典型的なアレな感じです。
ボスへの報告
私はこちらで雇われる直前に妊娠が発覚したのですが、それを伝えたところ
「おめでとう!!子供がいると楽しいこといっぱいあるよ!」
なんて想定外の返事がきたのでキョトンとしてしまいました。完全にブラック慣れしてますね…
「雇われてすぐ出産とか嫌じゃないの?」
ってボスにきいたら
「え?なんで??もしかしたら文化的に全く違うのかもしれないね。何か心配なことがあればここに問い合わせてね。ハンドブックも送っておくよ。」
ですって。
なんていい人!!!(って思いましたがこれが普通らしいです!?むしろうちのボスはパワハラ気味です。同僚が立て続けにクビになった話は改めて別の記事で…)
とは言ってもあまり国は関係なく上司と組織次第なのでしょうね。
仕事復帰
さて、私も出産前日まで働いて産後8週間で仕事に復帰しました。お給料がほしいから!…まあでも思ってたより悪くはなかったです。
私は環境が非常に恵まれていました。
妊婦のときは私が何か運ぼうとしていると周りの人がすぐに来て代わりにやってくれました。同じフロアの人はみな知り合いで、やさしい人ばかりです。
また住んでる場所は大学まで車で10分程で、毎日職場まで夫が運転していました。研究者という職業柄自分で自由に時間を調整することもできます。
さらに病院が大学から歩いて行けるところにあったので、家でひとりで過ごすよりも安全です。
仕事復帰するまでは“隙をみては寝る”という生活だったので、すごく面倒だし大変そうに感じていましたが、実際復帰したらとても気が楽になりました!そしてぼっちゃんのことをもっと可愛がれるようになりました!
骨盤はまだぐらぐらで身体はそこそこ辛かったですし、環境に恵まれていたのが大きいのですが、私の性格上この方が合っていたのかもしれません。
よく耳にしますが、本当に子育てより仕事の方がよっぽど楽です!(仕事がすごい忙しい人ごめんなさい)
日本の友達に話すと「産後すぐ復帰じゃ大変だね!」と言われるのですが、私からしたらむしろ「赤ちゃんとずっと一緒にいるの大変だね!」です。
本当に尊敬しています。
後悔したこと
母が産前産後の3ヶ月弱、はるばるアメリカまでヘルプに来てくれました。
手厚いサポートがあったのに…
それでも家で一日中ぼっちゃんと一緒に過ごすのはすごく大変でした。
体力的にも精神的にも…
ぼっちゃんはすぐ泣くしいろいろ思い通りにならないし…正直全く楽しめませんでした…(ごめんね、ぼっちゃん)。
今では新生児期にもっと抱っこしておけば良かった、もっと匂い嗅いでおけば良かった、もっと話しかけたりすれば良かった、と少し後悔しています。
後悔はいろいろありますが、デイケアを利用し始めて心に余裕ができたのはとても良かったです。今は、後悔しないようにと“毎日楽しむ努力”をしています。
デイケア探し
さて保活ですが、日本ほど制約はないですし早めに探し始めればどこかしらには決まると思います。
でもアメリカでも保活はそこそこ大変でした(日本と同じで地域差はあります)。
私の場合は知り合いにデイケアを使ってる人があまりいなくて、デイケア探しはほぼ手探り状態でした。ポスドクはあまり同じ場所にとどまらないので、子供がいても違うデイケアを使っていたという人が多いのです…
それでも何としてでも預け先を探さなくてはなりません!!
安定期に入った妊娠5ヶ月頃に、「もうそろそろ預け先考えておかないといけないらしいよ」と研究室の同僚がどこからか情報を仕入れてきて教えてくれました。
まずは先輩や事務の人にデイケアの探し方やオススメのデイケアをいくつか教えてもらい、慌てていくつか連絡して見学に行ってきました。
以下、流れです。
妊娠5ヶ月ごろ
- 大学のChildcareのサイトから“生後8週間から預けられて、家もしくは職場から近いデイケア”を条件に絞り込み
- デイケアを利用していた人を探し、場所と評判をきく
- メールもしくは電話をし、見学のアポをとる
- 質問することを先に考えておき、実際にいくつか見学に行く(見学時のチェックポイントを以下記事にまとめています)
- 気に入ったところに登録料を支払いスポットを確保してもらう、もしくはウェイトリストに載せてもらう
※料金はデイケアによって異なるので必ずきいておきましょう。
出産後
- 無事に出産を終えたことを報告する
- 提出が必要な書類、持ち物を確認しておく
- 利用し始める前に2時間程度のトライアルが数回できる場合があるので、実際に利用してみる
- 2ヶ月検診の際に証明書を医者からもらう(デイケアに提出する書類と伝えればわかる)
- 必要なものを揃え、実際に通い始める
保活の結果
結果的に家から車で1分のデイケアに1つだけ空きがあったので、すぐに登録料を払いスポットを確保してもらいました。
人気のところだとウェイトリストに載せてもらってもなかなか順番が回ってこなくて、子供が5歳くらいになって忘れてた頃に連絡がきた、なんてこともあるらしいです。
アメリカでの保活のアドバイス
地域差はありますが、安定期に入って体調が安定したらすぐにデイケア探しを始めた方が良いと思います。
仕事復帰の時期が不確定だったりすると後回しにしがちですが、いざ預けようと思ったときに探し始めると遅いです。子供が産まれてから探し始めた友人もいましたが、行ける場所は限られてしまいますし、スポットがちょうどよく空いているとも限らないので、自分の希望のところを選ぶのは難しくなってしまいます。
またパートタイム利用も要注意!です。デイケア側はスポットをなるべくフルで埋めたいので、その時期にちょうどよく他の曜日や時間を埋めてくれるパートナーがいないとフルタイム利用の人が優先になってしまうことがあります。
何にせよ、探し始めるのに早いに越したことはないです。
以上、参考になれば幸いです。
私は見学の際、私は初めてのデイケア探しで何をポイントに比較すれば良いのか全く検討がつきませんでした。
次の記事では、デイケア見学時のチェックポイントと感想、実際に利用を始めてからどんな感じなのかを紹介したいと思います。