赤ちゃんのもちもちのお肌が赤くなってしまうと心配ですよね。ぼっちゃんは4ヶ月検診のときに軽度の湿疹と診断されました。
この記事では、ぼっちゃんが医師に罹ったときにもらった指針をもとに、自分で勉強したことをまとめます。
※自己判断はせず、かならず医師に相談しましょう。
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湿疹(Eczema)とは
慢性的な乾燥肌で、再発性の重度の痒みを伴う真っ赤な腫れ
症状
- 主に痒み(痒みがなければ湿疹ではない)
- 再発を伴う。発疹が赤くなる、皮がむけてひりひりする、じくじくする
- 発症年齢:平均は3ヶ月齢。1~6ヶ月齢で発症することが多く、通常は2歳までに発症する
- できる場所:頬から始まり、顔の他の部位にも広がることがある(1~6ヶ月齢)。乳児においては腕や脚の表面も含む。もう少し大きくなると、湿疹は関節のしわ(肘、手首、膝など)にもできる
- 発疹はたいていの場合、身体の両側の同じ場所にできる
原因
- 遺伝性の乾燥・敏感肌
- 石けん、シャンプー、花粉、その他の刺激性物質が肌に触れると湿疹を悪化させる
- 重度の湿疹をもつ赤ちゃんの約30%が食物アレルギーを引き起こす。最も一般的なのは牛乳である
10%以上の子供が湿疹を発症し、生後10年間において最も一般的な皮膚疾患である
予防(湿疹の悪化の予防)
- 石けん:泡風呂は使わない
- 花粉:草花粉シーズン中は子供を芝に近寄らせない
- 動物:発疹を悪化させる動物を遠ざける
- 食べ物:重篤な痒み・湿疹を引き起こす特定の食べ物を避ける
- ウール:羊毛繊維、その他チクチクする洋服を避ける
- 乾燥した空気:加湿器を使用し、家の空気の乾燥を防ぐ
- その他:口唇ヘルペスを発症している人との接触を防ぐ。ヘルペスウイルスは湿疹をもつ子供に重篤な皮膚感染を引き起こす
※洋服の洗濯に使用している洗剤に関しては心配する必要がない
ホームケア
ポイント
- 湿疹は慢性的な皮膚疾患であり、コントロールの仕方をしっかりと学ぶ必要がある
- かゆみ発作や真っ赤な腫れ等の湿疹の悪化は想定内である
- 最終的な目的は皮膚ダメージを防ぐために真っ赤な腫れを迅速かつ精力的に治療することである
湿疹の重症度による治療指針
- 軽度の湿疹:保湿クリームを使用する。湿疹の悪化の引き金になるものを避ける
(今までに有名どころのEucerin Eczema Relief Cream, Aquaphor Advanced Therapy Baby Healing Ointment, Aveeno Baby Eczema Therapy Nighttime Balm with Natural Oatmeal の3種類を試しましたが、ぼっちゃんにはEucerinのこの種類のクリームが最も効果的でした。ステロイドクリームと違い日常的に幅広い範囲に塗ることができ、伸びも良く、非常に効果的なのでおすすめです。口コミでは、重度の大人の湿疹には効果がなかったという人もいるようですが、幅広い年齢層にかなり好評です。リンクはこちら↓↓↓)
- 中等度の湿疹:ステロイドクリームの使用と就寝前のアレルギー薬の服用
- 重度の湿疹:経口の抗生物質を必要とすることがある(2週間程度)
ステロイドクリーム・軟膏の使用
- 毎日1~2回クリームを塗る
- 5~10分程度の入浴後、3分以内にクリームを塗る
- ステロイドクリームは患部にのみ塗布し、保湿クリームで上塗りする(ステロイドクリームの使用方法は医師に相談すること。例:ぼっちゃんは、処方箋のいらないover-the-counter薬である1-3%ハイドロコルチゾンクリームを2週間連続塗布し、1週間お休み)
- 保湿クリームは必ず毎日塗り続けること(発疹が再発します)
入浴
- ぬるめのお湯で1日に1回10分程度入浴する
- 重度の湿疹には全ての石けんの使用を避ける(湿疹は石けん、特に泡風呂にとても敏感です。湿疹をもつ小さい子供にとって安全な石けんはありません。温かいお湯のみできれいにしましょう)
アレルギー薬
- 湿疹を有する多くの子供が就寝前に経口のアレルギー薬を必要とする(就寝中に引っ掻くと重度の皮膚損傷を引き起こす可能性が高いため。また、寝つきを妨げるため)
- 薬の飲み方は医師の指示に従うこと
痒みの発作
- 芝で遊ぶ、動物に近づく、泳ぐなどの行為は痒みを増加させる可能性がある
- 即座にシャワーを浴び、刺激となっているものを取り除く
- 最初に痒みのサインがあった場合は、患部にのみステロイドクリームを塗布する。もし不確かな場合は、1%ハイドロコルチゾンクリーム(処方箋はいらない)を塗布する
- 爪を短く切り、滑らかに保つ
- 大きい子供には、痒くても引っ掻かないよう促す
- 小さい子供で、常に引っ掻くようであれば、手を靴下や手袋で覆う
予想される経過
- 湿疹は慢性である
- 思春期になると、約50%の子は湿疹が治る
- 重篤な湿疹をもつ子供の多くが喘息やアレルギー性鼻炎を発症する
医師に再度相談する目安
- ステロイドクリームを2日間塗布しても痒みが全く良くならない
- 発疹が感染病変のよう(赤みが広がる、黄色いかさぶたや膿)
- 医師に診せる必要があると自分が思ったとき
- 子供の症状が悪くなったとき
あくまで私たちが罹っている病院での共通方針です。個人により症状・診断方法・治療方針が異なりますので、自己判断はせず必ず医師に診せましょう。
自身の勉強として、まとめました。
ぼっちゃんは軽度の湿疹ですが、保湿クリームを塗るのをやめると本当にすぐに赤いカサカサが再発します。湿疹は赤ちゃんにとって珍しいものではありません。同じ悩みを持つ方、頑張りましょう!
湿疹がない赤ちゃんも、ならないように気をつけてあげられると良いですね。
そしてこれから赤ちゃんをもつ方、親が乾燥肌や敏感肌であると赤ちゃんも湿疹になる可能性が高いです。絶対安全なクリームもありませんが、上手に予防してあげられますように。