10人に1人がヘルメット矯正が必要と言われています。向きグセがある!頭の片側が平らだ!でも矯正が必要なレベルなの?そんな疑問に答えるべく自宅で簡単にできるセルフチェックの方法を紹介します。
2ヶ月検診の前からずっと ぼっちゃんの向きグセと頭の形は気になっていたのですが、4ヶ月検診の際に、Cranial Technologiesというアメリカに50箇所以上ある会社の紹介状を小児科医からいただき、無料の画像診断に行ってきました。
画像診断の結果は”中等度~重度”でヘルメット(DOC Band)の着用を奨められました。このレベルだと自然に治ることはないそうです。
私は矯正ヘルメットで頭の形が丸くなるといいな程度にしか思っていなかったのですが、どうやら頭の形だけではなく眼や頬など顔の左右対称性、耳の位置、顎関節の噛み合わせも矯正することができるようなのです(※顎関節に関してはテクニシャンからの情報)。
言われるまで気がつかなかったのですが、確かに上から見てみるといつも向いている側(ぼっちゃんの場合は左)の耳が前方にあり、口を開けるときもいつも右に偏っています。もしこれが矯正されるならば、一生モノでやる価値はかなり大きいです。
髪の毛でカバーされるからわからないだろう!と思っている方、もし矯正が必要なレベルの頭を放っておくと、将来普通のヘルメットや眼鏡を着用する際に不便さを感じたり、口が曲がって開いたりすることになってしまいます。
本記事では、下記の1の項目についてを紹介したいと思います(2〜4はリンク先へ)。
- 矯正が必要な頭の形にはどんなものがあるか
- 頭の形が悪くなる原因と予防のためにできること、矯正する前に自分たちがしたことおよび実際の経過
- 画像診断から矯正を始めるまでの流れ、始めるのに適切な時期、病院で教えてもらった頭の形の矯正以外のメリット、デメリット
- ヘルメットのデコレーションのやり方
矯正が必要な頭の形にはどんなものがあるか
おおきく分けてPlagiocephaly (斜頭症)、Brachycephaly (頭短症)、Scaphocephaly (舟状頭症)の3種類に分類されるようです。
英語ですがこのリンク先に正常な頭と治療が必要な頭の形の写真が載っています。
病院ではまず3D画像解析をして診断をします。判断は赤ちゃんごとに異なりますし複雑で専門的な技術を要しますので、あくまで自宅での簡単なセルフチェック項目です。
それぞれの判断項目は以下の通りです。
リンク先の写真を見ながらの方がわかりやすいと思います。
Plagiocephaly (斜頭症)
上から
- 頭の片側が扁平である
- 平行四辺形に近い形をしている
- 片方の耳がもう片方よりも前方にある
横から
- 片側の耳がもう片方の耳よりも肩に近い
- 片側の頭がもう片方よりも丸みを帯びている
正面から
- 片方の目がもう片方よりも小さい
- 片方の頬がもう片方よりもふっくらしている
- 頭の高さが平らでない
- 耳の高さが水平でない
- 口が非対称である
下から
-
額が傾いている
-
顔が傾いていて偏っている
-
目と耳が水平でない
-
片側の頬と顔がもう片側よりもふっくらしている
Brachycephaly (頭短症)
上から
- 頭が長いというより広い
- 台形に近い形をしている
- 頭の後方が丸みを帯びておらず扁平である
横から
- 前後方向の頭の長さが短い
- 後頭部が高い
- 頭が前方に傾いている
- 後頭部が扁平である
正面から
- 顔が頭のサイズの割に小さい
- 頭が広い
- 頭の最も広い部分が耳の上にある
- 耳の先が尖っている
下から
- 頭が広い
- 頭の最も広い部分が耳の上にある
- 額が扁平で丸みを帯びていない
Scaphocephaly (舟状頭症)
上から
- 頭が長くて狭い
横から
- 前後方向の頭の長さが長い
正面から
- 頭が高くて狭い
- 額が細長い
下から
- 頭が狭い
- 額が四角形である
いかがでしたか?10人に1人は治療が必要だと言われています。セルフチェックで引っかかったとしても決して珍しくはありません。
アメリカで「ヘルメット考えてるんだ~」って話をすると、「私の親戚だか友達だかの赤ちゃんもやってたよ~。頭の形も良くなったし、ヘルメットにデコレーションして楽しめるしいいよね」みたいな反応が返ってきます。5人全く同じ返答でした。デイケアの先生も慣れているのでちゃんと対処してくれます。そのくらいアメリカでは一般的です。
日本でも著名人を筆頭に赤ちゃんの頭の形を矯正するためのヘルメットに関する知名度が上がってきているようですね。
しかし保険が適用されるアメリカ(保険会社による)とは異なり、日本では自己負担額が大きいことや、周囲の目などが気になって躊躇してしまうかもしれません。でも子供のためにやってあげられるのは今しかありません(推奨開始時期は4〜6ヶ月齢で、18ヶ月齢までしかできない。早ければ早い方が良い)!
それからやっている赤ちゃんや親に対して「かわいそう」なんて決して思わないでください。これは赤ちゃんのためを思ってやってあげてることです。赤ちゃんのことを大切に思ってるからやっているんです。しかもほとんどの赤ちゃんはヘルメットを着けていても全く気にしていません!慣れるまでに数日かかる子もいるようですが、ぼっちゃんは初めて着けてから数分でいつも通りになりました。寝ているときも変わりありません。むしろ寝返りをすぐできるようになったりといいことづくしでした。
この記事がヘルメットを着けるか迷っている方、周囲の理解が得られず困惑している方などの助けになれば幸いです。
続きの記事では、頭の形が悪くならないように予防してあげたい!自分の赤ちゃんの頭の形が悪いかも!?治療の前になんとかしたい!もし治療するとしたらどんな感じ?といった疑問に答える内容となっています。
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