ただでさえ自動車事故の多いアメリカ。本記事では実際に目撃してビックリした自動車事故をいくつか紹介したいと思います。
日本じゃこんなことあり得ないなんて思ってましたが、これから不景気になることが予想されますし、残念ながらどの国にもそういう人はいるので、日本で起きても不思議じゃないかもしれません…
思い返してみればアメリカに来てから自動車事故がたくさんあったので、注意喚起を含めて紹介したいと思います。また何故アメリカで交通事故が多いのか、考えられる理由を列挙してみました。
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アメリカは自動車事故が多い
アメリカと言っても州によってだいぶ異なりますが、私が住んでいる地域は外国人もそれなりに住んでいる田舎で、さほど治安も悪くありません。当然少し行けば危ない地域はありますが。
統計を実際に比較したわけではありませんが、アメリカに来てから頻繁に自動車事故を見かけるようになりました。まだ数年しかアメリカにいないのに、道路を走っていても事故発生現場をよく見ますし、ヒヤリとしたことは何度もあります。友人も何人か事故に遭っていますし、自分もレンタカーで事故に遭いました。事故に遭うかどうかはもはや運なのではないかと思えます…
アメリカで自動車事故が多い理由
自動車免許を取るのが簡単
教習所はありますが、通うのは必須ではありません。親が教える場合も多いです。また制限はありますが16歳から免許を取得できます。
私は実際にアメリカで自動車免許を取得しましたが、筆記試験も実技試験も簡単でした。実技試験で日本人が落ちる原因で多いのは「スピードが遅すぎる」だそうです。
運転が雑
道路も広いのでごっつい車がたくさん走っています。そういう車は少し当たったとしてもかすり傷程度しか残らないですし、運転が雑な場合が多いように思います。また平気で車線をはみ出したり、ウインカーを出さずに急激に車線変更したり、交通ルールを破ったりしている車もたくさんいます。この州は交通ルールの取り締まりが厳しくないからかもしれません。
自動車のメンテナンスは自己責任
故障して高速道路の路肩に停車している車をよく見かけます。
日本のように車検がしっかりと決められているわけではありません。ディーラーからお知らせが届くこともありますが、基本的には「そろそろたくさん走ったしメンテナンスするかな?」という感じでディーラーにメンテナンスの予約を入れています。メンテナンスをしなくても故障するまで何年でも乗れてしまいますし、自分でやっても良いのです。私が住んでいる州では排ガスの検査が2年に1回義務付けられていますが、それだけです。
中古車が多い
我々のように外国人だと「数年しかいない、もしくは何年いるかわからない」という事情もあってか、中古車を購入する人が多いです。いちおう保証された中古車を購入してもトラブルはつきものです(新車にトラブルが絶対ないというわけではありませんが)。友人は高速を走っている途中にブレーキが効かなくなったそうです。怖すぎです…
格差社会
盗難車を免許なしで運転している人も中にはいます。当然保険には入っていません。免許も持っていない人が安全運転をしているとは思えませんし、これで事故に遭ったら最悪です。
仰天エピソード
アパートに車が突っ込んできた!その1
以前住んでいたアパートに車が突っ込んできました。
夜中にすごい衝撃音がして目が覚めました。窓から外を見たら、なんと家のすぐ下に車があります!怖いのでカーテンの隙間から様子を伺っていたのですが、ドライバーは車をバックさせようとしても動かないので諦め、なんと車を置いて走って逃げてしまいました!!
その後住人がぞろぞろと出てきたので私も外に出ましたが、家の入り口部分のレンガと階段が激しく壊れていました。
車は盗難車でドライバーはわからなかったそうです。結局オーナー達がお金を出し合って家の修理をしていました。
アパートに車が突っ込んできた!その2
まだ1ヶ月も経っていないのにまさかの2回目です。家はわりと道路から離れてるのですが、T字路で行き止まりになっていて、点滅信号を無視してすごいスピードで突っ込んでくるようです。
また夜中にすごい衝撃音がして目が覚めました。しかも今回は駐車してあった車を巻き込んで突っ込んできました。ぐちゃぐちゃの車が2台…そしてうちの車はぐちゃぐちゃになった車のすぐ横に駐車してあります…ヤバいかも。。
ですが怖いので外にはすぐ出ず、例によってカーテンの隙間からしばらく様子を伺っていました。また逃げるかもしれないと思ってこっそり写真を撮ってみましたが、暗くて使い物になりませんでした。
しばらくするとぐちゃぐちゃにされた車のオーナーが家族全員で出てきました。「あ、大学でよく見る中国人だ。」その隙に私たちも車をチェックしに出ていきましたが、幸い私たちの車は無傷でした。
ドライバーに対して中国人がもの凄い勢いで話しています。ドライバーが「今免許を持ってないから、家に取りに行かせてくれ。頼むから警察にだけは電話しないでくれ。」と懇願していました。これはまずいパターンです…そんなの関係なく中国人は警察に電話をかけます。
ドライバー逃げた~!!
その中国人の車は廃車になりましたが、ドライバーも見つからなかったので、すべてが自己負担です。無保険者保険には入っていなかったようです。家に駐車していただけなのに…数センチずれてたらうちの車も危なかった…
同僚とその子供が救急車で運ばれた
これは数年前の出来事だったそうですが、同僚が高速道路で後ろから衝突されて意識を失ったそうです。病院に運ばれましたが、幸い大事には至らず子供も無事でした。最近になってその子供と同じクラスの親同士で再会したそうで、話してくれました。
同僚の車が駐車中に廃車になった
他の同僚(といっても同僚は数人しかいないのですが…)の車は、出勤中に駐車していた時に突っ込まれて廃車になりました。そのドライバーはまともな人で連絡先を残していったそうですが…帰ろうとしたら車がぺちゃんこの状態です。同僚は新しく車を購入していました。
ボスの車が廃車になった
これは仰天しませんでした。ボスは運転荒めのアメリカ人なので、然るべくして起こったのではないかと思ってます…高速道路の合流時に横を見ていたら、前の車が急に速度を落としたので衝突したそうです。エアバックが発動して即廃車になったそうです。
在米日本人はドライブレコーダーを搭載してる人が少ない?
日本ではあおり運転による死亡事故を受けてドライブレコーダー(以下ドラレコ)を搭載する車が増えました。ですが私の周りの在米日本人は、ドラレコなしの中古車に乗っていることが多いです。ドラレコは帰国してからも使用できますし、搭載することを強くおすすめします。私が以前使用していたものは、現在日本に住む両親が使用しています。
前回の記事では、外国での交通事故は不利になる可能性があり、外国にいるからこそドラレコが重要だというエピソードを自分と友人の事故を例に紹介しました。我が家ではそれまで前方のみのドラレコを使用していましたが、友人の経験をきっかけに前後両方のものに買い換えました。 前回の記事でもドラレコの選び方を紹介していますが、もらい事故や駐車中の事故が多いことを考えると以下に挙げるスペックがあった方がいいと思います。
- 表示解像度1920x10180のフルHD画質
- フレームレート30fps以上
- 145度以上の視野角
- 夜間撮影対応
- 逆光対応
- 駐車中自動録画機能
購入を考えている方は、下のリンク先のスペックも参考にしてみてください。このドラレコのスペックは完璧だったのですが後方カメラがありません。私たちはリファービッシュ品を購入したのでもう少し安かったです。
【追記】
その後、後ろのカメラもしっかりと付いているこちらのドライブレコーダーを購入しました。日本語もなぜか入っています。少し高いですが評判がすごく良かったので買ってみました。
使用方法は、後ろ用のカメラを後ろの窓ガラスに装着し、バックミラーに後ろのカメラの映像を再生するスクリーンを取り付けます。最初カメラの映像を見るのはどうかと思ったのですが、
- ブラインドスポットが減って視野が広くなり、運転しやすくなった
- 車にいくら荷物を積んでも関係ない・映像の遅れなどもない
- 夜暗くても大丈夫(中途半端なものを買うと画質が悪く、強い日差しで白飛びし、夜は何も見えない)
という点から買って良かったと思います。
子供がいると安全が第一になる
子供が生まれたのをきっかけに、安全にだけはお金をかける方針になりました。日本人ママから赤ちゃんグッズをたくさん頂きましたが、カーシートなどの安全に関するものだけは新しく購入しました。そして車も少し無理をして大きめのものを購入しました。
私はあまり運転が得意ではないのでなるべく運転を避けていたのですが、さすがに無理があるので仕方なく出産後にアメリカでも免許を取得しました。ヒューマンエラーによる事故の可能性を少しでも減らすことができ、事故に遭ってしまった際の被害を最小限に留めてくれるような装備がされた車を選びました。具体的なモデルは最新のSubaru Forester Premiumにブラインドスポット検出、緊急時にボタンひとつでコールセンターに繋がるSOSコール機能をオプションで追加しました。まだリース車の期限が残っていたので想定外の出費でしたが、これでなんとか私でも運転できるようになりました。
自動車事故やトラブルはできる限り避けたいですよね。全て防ぐのは難しいですが、できる対策はしておきたいものです。
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