子育て向いてないぼっちゃんママの研究記録

アメリカで共働き。東大卒、元大学教員の研究者。子育てには向いていませんが、楽しむ努力をしています。

育児分担のカギは夫の我慢と妻の任せ上手!?

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ぼっちゃんは後ろから見たらただのピカチュウ

時代の流れなのか、男性の育児参加の話題が豊富ですね。今はコロナの影響で外出自粛要請が出て、急に家で子供と過ごす時間が増えて戸惑ってる人もいるかもしれません。
私はそもそも育児に関する本や記事を読んでいて「ママは大変!」「育児のこの部分はパパにはお願いしましょう!」みたいな何かをするのは母親が当たり前父親はお手伝い的立場のような文章に違和感を覚えてしまいます。私がひねくれてるのかもしれませんが、育児において「何か手伝おうか?」という言葉にイラっとする人が増えてきたということは、親は育児において対等であるべきという意識が高くなってきたということなのかと思います。

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この記事について

本記事を書くことになったきっかけ

私は友人と自分の夫がどのくらい育児や家事をしているかという話をよくします。私は夫に対して不満に思っていることはさほどないのですが、話をきいているとみんな文句の多いこと多いこと納得していない人が多いです。今回こちら(取るだけ育休批判があっても僕はゴールキーパーを目指したい - ズボラ夫の男性育休 123×222日)の記事を読ませていただき、私たちの場合の育児分担について改めて考え、分析してみようと思い立ちました。もし夫婦共に対等に育児をしたいと考えているのに思うようにいかないことがあるならば、本記事が参考になると嬉しいなと思います。

 

本記事で分析すること

母親がやるのが当然みたいな風潮に違和感があるとは言いましたが、負担が母親側に偏りがちになってしまうことが多いのは事実だと思います。うちも何もしなければそうなっていたかもしれません。
本記事では、両親が育児をしようと頑張った場合であっても負担が偏ってしまう原因と、その解決策を考察しています。
こうした方がいいとか、そんなこと言ってもうちはこうだけどじゃあどうしたらいいのよ?という疑問に答えるような記事ではありません。ただの分析です

 

家事・育児分担の問題を考える上で重要なこと

家事・育児の分担に関してはもめがちなポイントですが、各家庭でうまく折り合いをつけることが大事なのであって、他人がとやかく言うことではないと強く思います。
育児に対して相手に求めることは様々だと思います。全部やるけど文句は言わないでほしい、対等でいてほしい、お風呂と遊び相手だけやってほしい、家事だけやってほしい、全くやりたくないなど。他人がどうかではなく、大事なのはお互いがそれに納得していること相手を尊重することです。

 

うちの現在の状況・バックグランド

私たちの家事・育児分担状況

まず私たちはどうなのかというと、対等…いやむしろ夫の方が多く家事と育児をやっています。私が腱鞘炎になるまでは同程度だったと思います。

夫のもともとの性格が関係しているのはもちろんですが、私も夫が育児に参加できるように努力をしてきました良く言えば任せ上手悪く言えばわがままで人任せ…
とにかく私は夫に対して文句はありませんし、よくやってくれることに感謝してます。

 

私の産休と夫の育休

私と夫は、家にいるときと仕事復帰のタイミングが完全に一致していました。
以前の記事でも紹介しましたが、私たちがいるアメリカの大学の給料は産休8週間はフル、育休中はゼロです。なので私は産前ギリギリまで働いて、産後8週間後に仕事復帰しました。夫の場合は育休8週間がフルで貰えます。双方のボスにはかなり感謝しています。もし夫が育休を取得できていなかったら、今頃夫はお手伝いさんになっていて私は文句タラタラだったかもしれません。

 

私が育った環境

母は専業主婦、父は定時で帰ってくるサラリーマンでした。父にはよく遊んでもらった記憶がありますが、赤ちゃんの頃はお風呂担当だったことくらいしか知りません。赤ちゃんの頃のことは記録を見ればわかりますが、記憶はありません。母は「父がやることは余計なことだ(自分の思い通りじゃない)し、自分の仕事が増えるだけ」と思っているので何もしてもらいたくないというスタンスです。母は別に「父が何もしない」みたいな文句は言わないので満足しているようですが、父はちょっと拗ね気味です笑。まあうまくやってます。

 

育児に関して私が夫に求めていることと夫の心意気

私は母と違って家事も育児も好きじゃないし(ぼっちゃんのことは好きですよ)、そもそも向いていないので全部自分がやるなんてもってのほか。夫が子育てを対等にできないのであれば子供は産まないというスタンスでした(もし今後ワンオペになったとしても責任持って見ますが)。妊娠発覚時には仕事の予定が狂ってしまい、転職してアメリカに来ることになりましたが(そのときのことはこちらの記事から)、そのくらい強い意志です。

 

なぜ母親に育児の負担が偏りやすいのか分析してみた

両親が家にいる場合でも負担が偏りがちな理由を分析してみました。

そもそも父親が絶対にできないのはたったのこれだけ

直接授乳、以上。

授乳でもできるサポートはたくさんあります。例えばカーテンを閉める、授乳クッションを用意する、母親の飲み物を用意する、何か物を取ってあげる、一緒に赤ちゃんに話しかける、授乳後のげっぷを交代するなど。名も無い家事的なやつですね。これをやってもらうだけでどんなに楽になることか。直接授乳ができないからと言って男性が育児ができない理由にはなりません。

 

母親の方が得意である場合が多いものがたくさんある

父親が絶対にできないのは直接授乳だけですが、母親の方が得意である場合が多いものはたくさん存在します。これが母親に負担が偏りやすい一番の原因だと思います

例えば

赤ちゃんの体調の変化を察知する

発熱や体調不良に気がつくのはいつも私です。これは仕方ないのかなと思っています。私が長期間いないような時があるなら毎日体温を測ってもらうようにしようかな、とか考えていますが今のところは私が気をつけています。
体温計は、乳児期はお尻で検温できるものを使用した方が良いです。おでこで検温するものはちょっと確認する程度には良いのですが、正確さに欠けるのと、泣いて顔が赤くなってたりすると高く出たりするので、ワクチン接種後や発熱が疑われるときはお尻で検温できる体温計があるとと安心です。熱で病院に電話すると、どこで検温したかも質問されます。

赤ちゃんの安全に気を配る

私が心配性なのか夫が無頓着なのか私が勉強して夫に共有しています。

赤ちゃんが求めていることを推察する

もともと推察することに得意不得意があるのと、担当分野は得意になりやすい傾向があります。赤ちゃんと過ごす時間に偏りがある場合はその差はどんどん大きくなります。

気持ちの良い抱っこ

何で私が抱っこを交代すると一瞬で寝るのに、夫だと眠れなくて泣き続けるんでしょうね。あるあるですか?

歌が上手とか細かく見たらもっとあるのでしょうが、とりあえずこのくらいにしておきます。

 

父親はある程度我慢が必要、母親は任せ上手になる

夫が対等に育児参加できるようになるために母親側ができる努力

夫に育児参加をしてもらいたい母親が、そのためにできることを考えます。せっかく夫が育児に対して積極的でも、「伝えるのがめんどくさい」「自分がやった方が楽」と考えてしまうと夫ができることはなくなっていきます。母親の方が得意なものが多くなればなるほど加速していきます。なので夫に育児参加してもらうためにはある程度の努力が必要です。

では項目別にどう努力できるか考えてみます。

赤ちゃんの体調の変化や安全など命に関わること

これらの命に関わることはどちらも責任を持つ必要がありますが、“夫がそういうのは苦手” という場合は夫に頼りすぎないというのも手かもしれません。ですが、ふとした時に危ない瞬間はあります。これに関して母親ができる努力は「夫婦で一緒に勉強し、正しい知識を共有すること」です(例えば安全な睡眠に関してなど。記事はこちら)。そして危険なことをしていたら必ず指摘することです。そのときに「なぜ危ないのか」という理由をはっきりと言うことができれば、納得でき指摘する頻度は減ります。最初はただただ「なんでこれが危ないってわからないんだろう」とだけ思っていました…根拠を見せることが大事なようです。

抱っこなど母親が得意とすること

ここが踏ん張りどころで私が最も意識的に努力したことじゃないかと思います。「お尻の拭き方がダメ」「今は眠くて泣いてるのになんで遊ばせようとするの」「あまりにも泣き叫んでて耐えられない」「私が抱っこした方がはやい」「赤ちゃんがかわいそう」って思って赤ちゃんの世話をすぐ代わってしまうと夫は何もできなくなります。それを繰り返せば赤ちゃんも母親にだけ懐いてさらに夫ができることがなくなります。私が対応した方が早いことが多いですが、そこをグッとこらえて夫に任せるようにしました別に夫に任せても赤ちゃんが死ぬわけじゃないし、夫にも懐いて良いと思うのです。辛ければ部屋を出るのもありかもしれませんが、別にネグレクトではありませんし夫と一緒に面倒を見るだけですから後ろめたく思う必要はありません父親が赤ちゃんの面倒を見ることは赤ちゃんにとってかわいそうなことではないですよね。長期的な目で見て、今すぐに赤ちゃんの要求を満たして泣き止ませることがそんなに大事かを冷静に考えました。夫が赤ちゃんの面倒をみることを希望していたのは私ですから、夫の仕事を奪わないようにしました。

その他の力仕事

そもそも赤ちゃんが重いですし、力仕事はたくさんあります。これは筋力のある男性に頼った方がスムーズですし頼みやすいと思います。

 

夫が対等に育児参加できるようになるために父親側ができる努力

育児をしたいと思うことが前提ですが、ある程度の我慢と根気強さが必要になってくると思います。
まず我慢が必要な理由は、母親は普段よりも産後イライラしやすく、精神状態も不安定になりやすいからです。産後はからだがボロボロですし、オキシトシンの影響で攻撃的になると言われています(根拠論文はこちら)。私も「言わなきゃわからない」「これは仕方ない」「たくさんやってくれている」と頭ではわかっていても、つい口が先に出てしまうことがきつく当たられて辛いと思いますが、そこは今だけだと思ってどうぞ勘弁してください(変わらず優しくて穏やかな奥さんをお持ちの方は神だと思ってください)。
次に根気強さですが、赤ちゃんが泣き続けて辛くても、自分ができないことを母親がすんなり対応できたとしても心折れないでください。赤ちゃんもすぐに父親に慣れます。母親もすぐに赤ちゃんを取り上げないよう夫婦双方の努力が必要です。

※これは母親の立場から思うことなので、父親の立場からは視点が違うと思いますが逆もまたしかり。

 

おまけ

「だって」「でも」はただの言い訳

「だって上司が」とか「でも仕事が忙しくて帰りが遅いから」とかいろいろな声がきこえてきそうですが、その言い訳は誰のためですか?相手の要望に応えられないから?それとも本音は育児がしたくないから?本記事は、両親が対等に育児をしたいと本気で考えている人に向けたものですから、それらの反論には答えていませんが…要は仕事などを育児参加しない言い訳に使うのはカッコ悪いと言いたいだけです。本気で育児をしたいのにどうしても都合がつかないのだったら、言い訳をするんじゃなくてお互いが納得できるような行動をすでに起こしてるはずですから。

 

「仕事しないで育児できるなんていいな」って言う人が本当にいる!

個人的には育児よりも仕事をしている方が楽だと思っています。「仕事しないで育児できるなんていいな」なんてセリフは簡単に言ってはいけないと思っています。仕事を辞めて子育てをしたいと本気で考えて行動している人や、人の命を預かってるとか最前線で世界を動かしているような仕事をしている人で、育児が好きだけどできない人 くらいなら言ってもいいのかな?それでも育児を真剣にしている人を傷つける無神経で攻撃的な言葉であることは確かです。それに共働きか専業主婦・主夫かは、あまり関係ないと思います。外で働くか家で働くかの差だけで、両親とも家にいるときは対等に育児ができるはずから。お互いに自分の方が大変だと思っていてもいいことなんてありませんから。とにかく尊重することが大事です。

 

最後に

いろいろ試してみた上で意見を変更するのはよくあることです。誰も実際にやってみないとどうなるかわかりません。「やっぱ任せてられない」ってなるかもしれませんし「無理だ、任せよう」って思うかもしれません。細分化してそれぞれが得意なことをやるのでも良いと思います。子供が成長すれば役割もまた変わってきまし、くどいですが大事なのはお互いに納得していることですから。

 

いろんな意見があると思いますが、ただ分析して個人の見解を述べただけです。不快に思う部分があったら流してください。

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