子育て向いてないぼっちゃんママの研究記録

アメリカで共働き。東大卒、元大学教員の研究者。子育てには向いていませんが、楽しむ努力をしています。

アメリカの職場での妊娠報告。転職どうする?

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私の妊娠が発覚したのはアメリカにきて8ヶ月経ったときでした。そのときは人生で大きな選択を迫られ、結局転職することにしました。

私のバックグランドと(詳しい自己紹介はこちら)、起こったできごとを紹介したいと思います。

私の仕事は研究ですが、最初にアメリカへ来た時点では日本とアメリカの両方で仕事をしていました。そのときはこんなことになるなんて思っていなかった…

 

たくさんのことが同時に起こり、迫られた大きな選択

日本の職場が忙しくなり、予定より1年早く帰国するよう言われる

私としては予定していた期間内で仕事を終わらせ、それに合わせて夫も日本で就職活動をして一緒に戻る計画でしたのでかなり戸惑いました。一方的な要求だったので転職が頭にちらつき始めました。

妊娠が発覚する

帰国してほしいと言われ悩んでいたときに妊娠がわかりました。妊活を始めてすぐだったのでびっくりしました。日本の職場には、帰国しても半年もせず産休育休だという話もして、なんとか延長できないかと交渉したのですが無駄でした。「そんなのこれからどうなるかわからないし、まさか育休1年取るつもりじゃないでしょ?」と言われました

アメリカで本格的に働く?

日本の職を辞めアメリカで働き始めるには、アメリカで正式に雇われ給料をもらう必要がありました。アメリカのボスには、妊娠が発覚する少し前に帰国の話があった時点で転職の相談をしており、お金あったら雇いたいという話をされていたところでした。
よくよく考えたら、アメリカに来て初めて
夫と一緒に生活できたし、仕事も生活の質もすべてがこちらが上回っていました。アメリカに来て間もないので勘違いしてるだけかもしれませんが、友達もできたしストレスなく過ごせているので私には合っているように思いました。

そこで私の頭の中には “日本の職場は退職して、アメリカで働き始める" という選択肢ができました。このことについては日本の同業職の他の上司や友人にも相談しました。賛成意見も反対意見も半々くらいで、辞めることのメリット・デメリットを書き出してみるとこんな感じでした。

 

アメリカで働き始めることのメリット

研究面でのキャリア形成

研究に集中でき、業界のエキスパートもいるので成長が期待できます。日本の仕事は研究というよりも教育がメインです。雑用が多く、あまり研究に時間を割けません。さらに、まだ未熟なのに指導者がいないのは厳しいです。

仕事の内容が魅力的

今のプロジェクトがうまく進んでいて、上を目指せる内容でした。仕事のスタイルも自分に合っているようです。

夫と一緒に生活できる

帰国するなら夫が日本で就活をする必要がありますが、タイミングが悪く難しい…私は夫が育児を一緒にできないのは絶対に嫌でした。また、こちらでは周囲に家族を大切にする考えが強い人が多いので居心地も良いです。

 

アメリカで働き始めることのデメリット

親となかなか会えない

飛行機のチケット代は高いし飛行時間も長いので、頻繁には会えません。

アメリカに腰を据えるのか

ずっとアメリカに住むとなると考えるべきデメリットはたくさんあります。(こちらの記事で海外移住のメリットデメリットについてまとめられた本が紹介されていました)

安定職を失う

この業界での安定職はレアなので、そんなラッキーなポジションを手放すのはもったいない?

円満退職ができない

日本で同じ業界ではもう働けないぞと脅されました。でもそんな職場、こっちから願い下げです!それに自分と家族の将来を考えたら、さほど大きい問題ではないかもしれません。円満に退職できないことは残念ですが、私の意見を尊重してサポートしてくれる人もいました。そこには感謝しています。

 

ざっくりとこんな感じでした。日本の安定職を辞めてアメリカで働き始めるのはなかなかチャレンジングなことでした。こちらの同僚が即クビになる衝撃的なところも目にしましたし(その記事はこちら)。ですが「もし仕事なくなったらまた探せばいいや、免許(いちおう国家資格を持っている)使って全く違う仕事するのもありか。」と思い、アメリカのボスが私を雇うお金があるかどうかの報告を待つことにしました

 

アメリカのボスへの妊娠報告

妊娠を報告したタイミングは、「雇えるよ」という報告をもらったときでした。ちょうどその日の朝にキットで陽性反応が出たところだったので最速です。

これは嫌な顔されるパターンかな、この段階で言うのも早すぎるかもな、とも思ったのですが…状況も特殊だったので、事実と私が思っていることを正直にそのまま話しました。ボスの反応は、私が逆にびっくりしてしまうぐらいポジティブな反応でした。

「おめでとう!話してくれてありがとう!子どもを持つことは楽しいことがいっぱいあるし良いよ(ボスも2人娘がいる)!働き始めてすぐに妊娠することに何か問題あるのか?もしかしたらそれは文化の違いかもしれないけど不安なことがあったら人事に相談してね!いちおうハンドブックをダウンロードしておくよ!あなたを雇えて嬉しいよ!」

ですって。完璧な言葉の数々。出産後も病室まで会いに来てくれて、ベビーモニターをプレゼントしてもらいました!子育て中の今も、無理のないよう気を遣ってくれています。私にとっては良い上司です。

 

同僚への妊娠報告

このとき研究室にはあと3人メンバーがいました。全員子持ちです。1人は男性で、安定期に入ってからちゃんと報告しましたがもう気がついていました。女性2人は仲が良かったので、発覚した段階で報告しました。特に1人は歳も近くてすごく仲が良くて、私の妊活にも興味津々だったので「もう来る頃だよね?あれ?遅れてない?もしかしてじゃない?今日チェックしてみなよ」ってどんだけ把握してるんだよってレベルでした笑。こちらでは最終月経日から8~10週間後に最初の検診の予約をとるのですが、それよりも前に予定日を計算して私に教えてくれました。

 

結論

転職して本当に良かったです。そのまま日本の職場に居続けていたらかなりストレスだったと思います。前の年に出産した先生が、育休を全く取らず産休を取っただけなのに「なんでこんな忙しい時期に。しかも赴任してすぐに出産とか非常識だ」なんて言われているのを聞いていましたし。男性でも「子供の世話がありますので。保育園のお迎えがありますので。」と言うと嫌な顔をされるようなところでした。人員不足のせいもありますが。そういう辛い環境でも頑張っている方はたくさんいらっしゃるんですよね何とかならないものか。。

恵まれた環境にいられたことに感謝しています。皆これでもかってくらい気を遣ってくれて、とても甘やかされた妊婦生活を送ることができました。これからは以前のような働き方はできませんが、期待に応えられるよう、業績をあげられるよう、うまく工夫していきたいと思います。

文中で紹介した記事はこちら↓↓↓

www.botchanm0m.com

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